2011年3月3日木曜日

Debian lennyからsqueezeへアップグレード

Debian squeezeがいつの間にか最近リリースされていました!
Debian 6.0 Squeeze released
Debian 「squeeze」 リリース情報

squeezeが安定版になったので、lennyからsqueezeへアップグレード
する必要があります。その手順を記載致します。

基本的には下記ページの手順に従います
第4章 Debian 5.0 (lenny) からのアップグレード

かなり長いですね・・。さすが公式のドキュメント・・。
充実しています。

では早速要点を抽出して記載してみます。。

まず既存のlenny環境を最新状態に更新します。
apt-get update
apt-get upgrade

そして、既存のlennyに向けてあるapt-lineをsqueezeに
向けます。
vim /etc/apt/sources.list

sources.listファイル中の lenny と書かれてある箇所を全て
squeeze に置き換えます。
その際URLに volatile と書かれている2行については、下記2行に
置き換えます。
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ squeeze-updates main
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ squeeze-updates main

この情報についてはvolatile announceに詳細が書かれてあります。
どうやらvolatileリポジトリの管轄が変わったようですね。

ディスク容量が足りなくなってアップグレード失敗する可能性を減らす為に
aptで拾ってきたパッケージのキャッシュをクリアします。
apt-get clean

aptのトランザクションが中途半端になっているパッケージが無いか
どうかをチェックし、問題を解決しておきます。
dpkg --audit

上記コマンドで何もパッケージが出力されないことを確認します。
dpkg -l | grep ^rc

先頭にrcと書かれてあるパッケージがあれば、不要なものは
下記コマンドでアンインストールしておきます。
dpkg -P 

squeezeに向けたapt-lineの情報を更新します。
apt-get update

次にいよいよsqueezeへアップグレードする第一ステップを実行します。
色々質問ダイアログが環境によって出てくると思いますが
ほぼデフォルトで問題ありません。
環境によるのでどれを選択するのが正解とは言えませんので
ここではデフォルトを選択するということで。
apt-get upgrade

大量に更新がかかります。

公式ドキュメントにもある通り、安全にアップグレードする為
まず最初にカーネルを更新します。
apt-get install linux-image-2.6-686

次にudevパッケージも先に更新しておきます。
apt-get install udev

そして再起動します。
reboot

いよいよsqueezeへ本格的にアップグレードします!
apt-get dist-upgrade
reboot
apt-get autoremove

autoremoveで古かったり不要なパッケージを削除します。
dist-upgradeしたら dash を使いますか?と質問ダイアログが
出てきますが、これはよく知りません。パフォーマンスがあがる
とか書いてあるので「はい」と答えて問題なく動いています。

古いカーネルがもう要らない場合は下記コマンドで削除します。
apt-get remove linux-image-2.6.26-2-686
dpkg -P linux-image-2.6.26-2-686


GRUBがGRUB2に更新されており、古いGRUBをチェインロードで
呼び出す形になっていると思いますが、これも最初から
新しいGRUBで起動したい場合は下記コマンドを実行します。
upgrade-from-grub-legacy


再起動してみて問題なく起動出来ればアップグレード完了です。

お疲れ様でした。