2013年10月18日金曜日

Proxmox VEを検証してみた

Proxmox VE
http://pve.proxmox.com/wiki/Main_Page

を検証してみました。
理由は、今VMware ESXiを自宅の仮想化インフラとして使っているのですが
無償版ユーザを切り捨てる感じに動いているようなので、このままESXiを使い続けることは
難しくなるのではないかと移行先を探してのことです。
また、以前より自宅にはLinuxマシンしかないので ESXiの管理コンソールがWindows版しか
無い点に不満を持っていたのも理由です。
(※wineを使ってもvSphere Clientは動作しません)

Proxmox VEとは、Debianベースで構築されたKVMアプライアンスサーバです。
公式サイトから1つの .iso ファイルをダウンロードしてきて、CDに焼いてサーバに
インストールするだけで、Webサーバが立ち上がって他のマシンからhttpでWeb接続して
ESXiのように仮想マシンを作成したり設定したり操作したり出来るというもの。

インストール自体はとても簡単で10分〜15分程度で終わります。
終わったら他のマシンから
https://<サーバのIP>:8006/
へ接続するだけで、すぐに管理画面を利用できます。
※アカウントは ユーザIDが root パスワードはインストール時に設定したもの。

色々検証してみたものの、乗り換えには使えないと判断して断念しました。

以下Proxmox VEがダメなところ
1. 日本語の情報、英語の情報ともに少ない。
  特に日本語の情報なんて皆無と言っていい程に少ない。日本じゃ使われてないのかな?

2. Linux版Google ChromeやFirefox等から仮想マシンのコンソールを開こうとしたら開けない(エラー)。
  公式フォーラムで聴いてみたところLinuxにバンドルされてるOpenJDK使うんじゃなくてOracleのJava使ってテスト
  してみたら?とのこと・・。
  OpenJDKで動かないとか割と面倒。
http://forum.proxmox.com/threads/16397-Can-t-connect-VM-via-Linux-Web-Browser?p=84455#post84455

3. ESXiのようにOSインストール用のisoファイルが大量に置いてあるNFSサーバをマウントする時に不具合がある。
  NFSサーバマウント先の
  【NFS root】/template/iso/
  ディレクトリ直下しかISOファイルを参照しない仕様になっている模様。
  これでは不便すぎて使えたものじゃない。致命的な仕様上の欠陥はこれ。

4. 全体的になんか不安定
  コンソールに接続できなかったり微妙に不安定な感じ。

5. WindowsゲストにVirtIO Driverをインストールするのがちょっと煩雑
  手順が若干面倒。VMware Toolsみたいにお手軽にさらっと入らないものか。

6. spiceプロトコルで接続するにしても不便
  RDPみたいにお手軽には出来ない。色々面倒なことが多い。


全体的に面倒だったり不安定だったりで乗り換える気にはなれませんでした。
VMware ESXiはWindowsが無いと管理画面が使えない点が最悪ですが、地味に色々便利で扱いやすいです。
何か代替え探さないと仮想化環境難民になってしまう・・・・・・。
XenServer? いやーオープンソースで仮想化やるなら基盤はKVMでしょ?とか思う今日この頃でした。

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