前回の投稿でlighttpd(Webサーバ)とPHPは動くようになったかと思います。
今回はこの構成に、データベースを追加し、WordPressを
いよいよ動くようにするお話です。
WordPressは通常データベースにはMySQLを使います。
しかし再三述べているように、MySQLは非常に重いです。
今回は軽いデータベースとしてSQLite
を使用します。
重要な点なのですが、SQLiteはデータベース"サーバ"ではありません。
MySQL等のデータベースサーバは常に常駐(Daemonize)し、何もしてない間も
メモリを消費し続けたままですが、SQLiteは
必要なときに呼び出されるだけで、普段は全くリソースを消費しません。
この点は非常に大きいです。さらに動作時の負荷もかなり軽いので、パフォーマンスチューニングには
もってこいというわけですね。
WordPressのデータベースにSQLiteを使用する際はこのプラグインを使用します。
ただし残念ながらこのプラグインは更新が遅れており、
現在はWordPress v 2.9.2 までしか対応しておりません。
試行錯誤してなんとか最新版を使おうとしてみたのですが
どうしても上手くいきませんでした。
どなたが上手くいった方いらっしゃいましたらコメント下さい・・・。
その為現在アップデート通知を無視して、 v2.9.2 の古いバージョンで運用しております。
早速導入手順です。
apt-get -y install php5-sqlite
まずphp5からSQLiteを扱えるようにphp5-sqlite
パッケージをインストールします。
次にWordPress本体をインストールします。
上記で述べた通り、WordPressは古いバージョンを落とす必要があります。
WordPress公式サイトの過去のバージョンリンクをクリックし、
v 2.9.2のtar.gz形式のファイルのURLを確認し、ダウンロードします。
cd /usr/local/src/ wget -c http://ja.wordpress.org/wordpress-2.9.2-ja.tar.gz
ダウンロードしたWordPressを展開し、DocumentRootへ配置します。
tar -zxvf wordpress-2.9.2-ja.tar.gz mv -v ./wordpress /var/www/blog
wordpressディレクトリを /var/www/ へ
配置しましたが、この際わざとディレクトリ名を blog に変更しています。
blog に変更することで、ブログのURLが
http://ドメイン名/blog/
となっていい感じになるからです。
次いってみましょう。
cd /usr/local/src/ wget -c http://downloads.wordpress.org/plugin/pdo-for-wordpress.2.7.0.zip unzip pdo-for-wordpress.2.7.0.zip cd pdo-for-wordpress/ mv -v * /var/www/blog/wp-content/ cd /var/www/blog/wp-content/ rm -f readme.txt
WordPressのwp-content/ ディレクトリの中に
pdo-for-wordpress/ ディレクトリ内のファイルとディレクトリを全て配置
し、不要なreadme.txt を削除しています。
注意しなければならない点としては、
pdo-for-wordpress/ ディレクトリ内の pdo/ ディレクトリ丸ごとと
db.php が wp-content/ ディレクトリ直下に存在しているという点です。
cd /var/www/ chown -R www-data:www-data ./blog cp -vp wp-config-sample.php wp-config.php
DocumentRootへ移動し、WordPressのディレクトリやファイル全ての所有者とグループを www-data に設定します。
www-data はDebianのWebサーバを動かすシステムユーザ及びグループです。
次にwp-config.php ファイルを修正します。
修正した箇所は以下です。
diff -u wp-config-sample.php wp-config.php
--- wp-config-sample.php 2010-02-16 23:09:11.000000000 +0900 +++ wp-config.php 2010-12-30 17:19:08.000000000 +0900 @@ -37,6 +37,8 @@ /** データベースの照合順序 (ほとんどの場合変更する必要はありません。) */ define('DB_COLLATE', ''); + +define('DB_TYPE', 'sqlite'); // mysql or sqlite /**#@+ * 認証用ユニークキー
define('DB_COLLATE', '');
の行の下に
define('DB_TYPE', 'sqlite');
を追記するだけですね。
// mysql or sqlite
はただのコメントになります。あってもなくても動作は変わりません。
ここまで設定したら、一度lighttpdを再起動して
/etc/init.d/lighttpd restart
WordPressセットアップURLへアクセスします。
http://サーバのドメイン名/blog/
Webブラウザで簡単にセットアップが実行できます。
セットアップ実行後はadminアカウントで自動生成されたパスワードでログインします。
自動生成されたパスワードは覚えにくいので、後で設定画面から変更する事が可能です。
ちょっと長くなりましたが、とりあえずWordPressセットアップまで~
以上。
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